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あかつき 事件簿

学園長の 身辺報告や雑感を 週刊誌風にまとめたものです

今週のスクラップブック 07/13

地方都市は、
それぞれの事情を抱えながら、その中でも、政治の混迷とは別に、市民社会での選択で、それなりの姿を見せる力がある街があるかと思うと、なにやら既得権争いに混迷するかのような街とが、あるみたいです。
どっちにしても、「地方分権」時代にそなえての、主導権の先取り戦争ともいえるのかもしれないけど。
市民目線が消えては、意味ないですけどね。

もともと「地方分権」構想は、中央の能力劣化による地方政治の「丸投げ」で、結局、地方での利権合戦を激化させるだけで、市民目線はないのかもしれない。


もはやバカバカしいのですが
今まで追跡したので、これも報告しておきます。
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>仙台市長選 岩崎副市長が出馬表明「信頼回復したい」 7月6日14時15分配信 河北新報
 仙台市長選(12日告示、26日投票)で、副市長の岩崎恵美子氏(65)は6日、記者会見し「(梅原克彦市長が)市政の混乱を招き、市民の信頼を失ったことに対して、その回復に真剣に取り組んでいきたい」と述べ、無所属で立候補することを正式に表明した。

 岩崎氏は新潟市出身。新潟大卒。病院勤務の後、国際協力事業団(現国際協力機構)派遣専門家を経て、1998年から厚生労働省仙台検疫所長。2007年4月から副市長を務めている。
最終更新:7月6日14時15分
*********
*イヤな予感はしてたんですが、こうなると話が変わります。

梅原氏のわけの分からない政治行動の責任を、岩崎氏は「連帯責任者の副市長」として、自分がかぶるつもりなんですね?
地下鉄東西線事業の推進でさえ、まだまだ紆余曲折あるのに、不祥事の道義的責任まで、かぶってさらに「梅原政策の推進に取り組む」というのは、思いあがりもはなはだしいです。

梅原市政に反旗を翻して辞任した奥山・前副市長のほうが、まだ大儀があります。
岩崎氏が、タクシー券問題にカランでいなかったという保証は、梅原氏が口を割っておらず、岩崎氏は批判していない以上、どこにもないってことです。
梅原氏の当時の説明では、「タクシー券の経路不記載」は、「人事は機密なので」という言い訳をしていたので、岩崎副市長人事に関して、タクシー券疑惑が発生していたことも、考えられるのです。

で、その恩義で、「梅原市政を守る会」が、奥山・前副市長では不足ということで、岩崎氏が「本流宣言」を出したとも見えてきます。
すると梅原氏は、一度表から消えて、あとで院政をしくつもりですか?
岩崎氏当選後は、学識経験者とかいって、梅原氏を副市長にしたりして(爆)
で、奥山支援派と梅原カイライの岩崎派と、「市役所の分裂」?
梅原というバカは、辞職しても、なおも市役所を混乱させるつもりなんですか?

街のおばさんが「梅原さんは、辞めたあと、どうなるの?」と心配していた不安が、どうやら本当になる構図が出てきました。

こうなると、なんでもアリの様相になってきました。

それにしても梅原氏は、商業右翼だけでなく、その上、マザコンだったんですね?
「やり直しをさせてくれ」と立候補した梅原市長が、批判に耐えられずに立候補を断念したのに、その代わりに母親が出てきて、「政策に間違いはないので、ワタシが、バカ息子に代わって、真面目にやります」っていうわけ?
だったら、現職中に、なぜに梅原氏の行動を是正できなかったの?
その副市長としての、政治的道義的責任はないの?
梅原市長一人も制御できなくて、仙台市役所や市政が、制御できるの?

彼女にこんなことをいわせた、宮城県女医会会長って、やっぱおかしいべ。
医療システムを整えるのに、公私混同の梅原路線でないと、だめなんですか?
権威というのは、専門知識に権威があるんで、「医者だから、市政に干渉できる」と思うのは、「権威主義」といって、パワハラと同じ、越権行為なんです。

一方、こうした梅原路線のピュアな継承が候補者を立てるということは、やはり地下鉄利権というのは、どうしても手放したくないなにかが、あるんでしょうね。
そのためには、なりふり構わず、という状況でしょうか。

それにしても、こうした立候補者の、どこに「市民目線」が、あるのだろうか?
市民なんか、どこか消えて、みなさん自己都合だけ(嘆)

この模様を、「争点がない」とかいって、まともに分析解説できる新聞記者は、これまたいないみたい。
それもあって、どんどん立候補者が劣化して、言いたい放題になっていく、人口100万の「政令指定都市・仙台」なのれす(泣)


ところで、静岡県知事選挙では、先日まで自民党のブレーンが、民主に鞍替えして、当選して、「自民危うし!」だっちゅうんだから。
たんなる政治家の派閥争いの大きいのが、政権奪取をめぐる攻防なんですか?


*続報
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>副市長2人、庁外バトル 仙台市長選「恵美子対決」やゆも 7月7日6時14分配信 河北新報
3カ月前まで執務室を隣り合わせていた仙台市の女性副市長2人が、トップの座をかけて激突する。仙台市長選(12日告示、26日投票)で6日、立候補を表明した副市長の岩崎恵美子氏(65)は「旧体制への挑戦だ」と強調。市OBや市議会の後押しを受けて出馬する前副市長奥山恵美子氏(58)への敵意をむき出しにした。副市長同士が対決する異例の構図に、周囲からは困惑や批判の声も出ている。

 6日午後、ピンク色のスーツで記者会見に臨んだ岩崎氏。今年3月に副市長を辞職した奥山氏をどう思うかに、報道陣の質問が集中した。

 岩崎氏は「子育て支援などで、彼女が副市長の役割を果たしたとは思えない。(市役所出身者による)旧体制に戻していいのか」と強い調子で批判し、「梅原市政の評価すべき点は継承する」との姿勢を打ち出した。

 2007年4月、梅原克彦市長は副市長3人体制に人事を刷新した。教育長だった奥山氏と一緒に抜てきされたのが当時、厚生労働省仙台検疫所長の岩崎氏だった。

 岩崎氏は今年4月以降、新型インフルエンザ対策で国を先取りする「仙台方式」の旗振り役として脚光を浴びた。

 就任当時、岩崎氏は健康福祉、危機管理、経済分野を担当したが、市立病院の移転計画や産学官連携事業などで市職員との不協和音も表面化。08年春、梅原市長は担務のほとんどを外した。

 岩崎氏は梅原市長に対する不満を公然と言い、周囲にはたびたび「辞めたい」と漏らした。だが、昨秋に発覚した梅原市長のタクシーチケットの不適正使用問題を機に、市有力OBや市議会が現職を見限り、こぞって奥山氏擁立へと流れたのを受け、「市長擁護派」へと一変する。

 「一緒に登用された奥山氏への激しいライバル心もあった」と市幹部。梅原市長の立候補断念が、名乗りを上げる大義と好機になったようだ。

 女性副市長として市政のかじ取り役を担った2人が、市長選でしのぎを削る。同名をもじって「恵美子対決」とやゆする声も聞こえ始めた。

 当の奥山氏は「市民が判断すること。私はさわやかな選挙戦をしたい」と受け流すが、市長選へ立候補を表明した他の3人は「内輪の戦い」と批判を強める。

 元市議の柳橋邦彦氏(68)は「市役所の場外乱闘に巻き込まれる」と懸念し、市議の渡辺博氏(59)は「市民不在の権力闘争だ」と指摘する。ベンチャー企業経営の佐藤崇弘(29)も「市民に混乱を与えるだけだ」と訴える。

 「副市長3人体制」の中で1人残った笠原周二副市長は「結果的に市役所内部が混乱していると見られても仕方がない」と話している。
最終更新:7月7日6時14分

*********
梅原失墜の後の、「2人恵美子氏の庁外乱闘」は、市民に何をもたらすのかしら?

正義とか、大儀とかって、所詮は、エゴの方便なんですけど。
自分の都合の合理化部分だけの記者会見発表を、学生のレポートのようにまとめても、新聞記者の仕事とはいえないでしょ。

普通、こうした場合は、もっと双方をあおって、スキャンダル合戦に持ち込むのも、市民には見えない市役所内部が見えてきて、うれしいですけどね。

今、市役所は、現場の責任者である課長級が、遅くまで居残って、情報の収集に神経を尖らせてます。
「庁外乱闘」どころか、「庁内乱闘」も、深く静かに展開しています。


* さらに、
*******
>選挙:仙台市長選 椿原氏が出馬表明 幸福実現党、全国初の市長選擁立 /宮城 7月9日12時2分配信 毎日新聞
>任期満了に伴う仙台市長選(12日告示、26日投開票)で、宗教法人役員の椿原慎一氏(47)が8日、幸福実現党の公認を受け、出馬することを表明した。5月に立党した同党は、次期衆院選と12日投開票の都議選に候補者を擁立しているが、市長選への擁立は全国初。

(以下、略)
「*******
奥山派に代表される「市役所慣行勢力」VS 「梅原・岩崎の市役所に不協和音を巻き起こした派」の騒動は、 新しい宗教政党の市長候補まで、呼びこんじゃいましたねえ。

「地方の時代」にむけての、新鮮な対立点なら、いろいろな論点は、歓迎ですが、「市役所イデオロギー」vs「大風呂敷」では、「市民目線」が、見えてきません。

「国政の不毛さは、地方でも同じ」というのか、「地方の疲弊が、国にも波及した」というのか。

すでに「バカバカしい」という声が、かなり出はじめてます


うちのNPOは、なにしてたんだ?(汗)
>高齢者虐待:要介護施設従事者が3件 石巻では入所者の暖房切断--08年度 /宮城 7月6日12時1分配信 毎日新聞
県は3日、08年度に県内の要介護施設従事者による高齢者虐待が3件あったと公表した。うち2件は石巻市の認知症対応型共同生活介護のグループホームで、1件は仙台市太白区の介護老人保健施設で発生。06年度から高齢者虐待防止法に基づき行われている全国調査の一環で、県内での件数は06年度が0件、07年度が1件だった。
 県長寿社会政策課によると、石巻の事例は同一のホームで昨年4月と同9月に発生。同4月の事例は、経営者男性と介護職の女性が、60代~90代の男女18人の入所者に対し、寒くても暖房を切るなどの身体的虐待や、入浴後にバスタオル1枚だけで移動させるなどの心理的虐待を行っていた。同ホームは改善計画を提出したが、昨年9月にも経営者男性と看護職の女性がレクリエーションでボールをぶつけたり、言語の不明瞭(めいりょう)な入所者を笑うなどしたという。
 仙台市の事例は昨年6月、同市太白区の介護老人保健施設で男性介護士が入所女性(86)を虐待。施設は市に対し「襟元をつかみ強く揺すった」と説明していたが、仙台南署は同8月、女性を殴ったとして、介護士を暴行容疑で逮捕した。
 同課は「あってはならないことが3件も起こったことを重く受け止め、虐待防止のために適切な措置を取りたい」としている。【伊藤絵理子】
7月6日朝刊
***********
みな偉くなって、情報が入らなくなった?
監査役としては、引き締めにかからなくては!
少なくとも、石巻は、「ファンがふえてま~す♪」という報告を聞いたばかり

すべては望めないけど、噂ぐらいはつかんでなかったのか?
情報収集に怠慢があったら、それは被害者に謝罪ものです
カンバンおろすぐらいの気持ちがなかったら、偉らそうなことはいえません!


仙台市長選挙告示です
大枠は、すでに報告しました。
政令市施行20周年だそうですが、「全員与党」と呼ばれる市議会に代表されるように、市民社会の成熟度は、梅原・前市長のタクシー券問題や独断専行とそれに反発した市役所幹部・労組の「官治」システムに見られるように、市民社会の成熟度は忸怩たるものです。

梅原市政の崩壊は、そうした市民不在の市政の象徴にすぎません。

各候補のマニフェストは、まだ出そろっていませんが、
*子育て支援
*財政建て直し
*外郭団体の整理
*東北の拠点都市の役割
*地下鉄東西線事業の計画の揺らぎ
といった、中央官僚主導の仙台市政の見直し修正が争点になるのは、どこから見ても明らかです。

各候補、その対処方法を、「官民協働」「市民派」「市民目線」の、口当たりのよいコピーで、政権奪取を訴えますが、「官治」システムが温存される限り、梅原市政の傲慢無礼な官僚主導の腐臭の元は断たれません。

公表された各候補の主張の言葉尻だけを捕らえて、「争点があいまい」「次期衆院選をにらんだ与野党対決の構図にはなっていない」などと「まとめ」たがるマスコミも含めて、「市民自治」システムの構築に向けての観点を掲げる市民団体も、見かけません。


市政の、計画・決定・執行・評価に、市民参加やそのプロセスの情報公開が閉ざされている限り、「市政を私物化しようとした梅原派」と「これに反発した市役所慣行派」の内紛は、所詮は「市民不在」の「田舎官治システム内での権力争い」にすぎません。

各政党は、結局「自由投票」になったようですが、これまた「住民参加」を目指した監視役を自称することすらなく、勝ち馬に乗って官治市政への影響力を増したいだけの、梅原市長をうんだ自民党系フィクサー政治型の思惑しか見えてきません。


「地方分権」の潮流は、劣化した中央の政党・政治家・官僚支配・マスコミ監視力の丸投げ策としての、地方小ボスたちの談合政治の展開にしないためにも、するべきことは多いのですが、少なくとも市役所には、その危機感はありません。

>仙台市長選きょう告示 7月12日6時12分配信 河北新報

ところで
「平成の大合併」の総括というのは、どうなったでしょうか?

与党の劣化衰退に、これが影響してないでしょうかね?

たとえば、10年前全国で4万3000人いた町村議員は、現在1万3000人で、7割減です。
彼らは、国会議員の講演会や政党の集票組織に組み込まれて、国政を下支えしてきました。
それが全国で3万人減ったわけです。
助役、収入役といった地域の世話役も、激減しています。

政治システムには、それなりの人的資源の投下が必要で、新自由主義的アトム化した人間観で、地方行政システムを合理化した結果として、地方が支えてきた世襲議員たちの、バカ殿ぶりだけが残りました。

代わりに力を持ったかに見えるのが、マスコミに売れているというだけの、ポピュリズム政治対応のタレント議員だけです。
ただこのヒトたちは、TV的虚名だけで、特産物のセールスマンや新型インフルの扇動屋にはなれても、政治的力がどこまであるかは、はなはだ疑問です。

このままだと将来は、政治は、芸能プロダクションに握られかねませんね。
現に宮城県の民主党国会議員は、かなりの数が田舎マスコミ出身です。

ニュースが読めることと、政治の現実は、ちがうんだけど。

長く続いた田舎自民党の腐臭が、口先の民主党に流れたのでしょうが、その民主党も、小沢秘書の問題だけでなく、その組織的腐臭も漂っていて、党勢拡大だけの勢いだけで踊っている時代ではないと、思いますけどね。





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  1. 2009/07/13(月) 00:00:00|
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プロフィール

元・学園長

Author: 元・学園長


ここを執筆する 元・学園長 ですが、還暦はとうにすぎているのに、最近、江戸 手描き友禅 の修行もはじめました。

ここの絵は、当時小学4年生の男の子が描いてくれた絵です。
下手な写真よりも、はるかに元・学園長の特徴をつかんだ、観察力と表現力なので、今でも大切にしています。

はじめての方は、引越しソバ代わりのおみやげもありますので、下記をご覧ください。
引越しのご挨拶

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